2017.7.10 薬膳セラピストの活動 阪口珠未ブログ「未来を信じてる」 こんにちは!漢方キッチン認定講師・薬膳セラピストの西山みのです!それにしても今年は空梅雨で毎日すでに真夏日ですが、みなさん体調は崩されていませんか〜?さて、先月も中目黒ビオキッチンで講座を開催しました。テーマは、「夏に負けない体作り! 夏バテケアは6月から〜」実は、梅雨時期から夏バテ対策ってできるんですね・・・梅雨は日本独特の季節であり、とにかく「湿気」が多すぎて大変・・・前回もお話ししましたが、「湿邪」が私たちの心身の健康状態をかき乱す大元であり、トラブルメーカーなんですね〜だから、まずは、梅雨時期からできるケアーは何?って場合、その「湿邪」を退治しないといけないのですよね!長い食の歴史の中でも、この梅雨時期の体調管理、特にこの時期に弱まってしまう・サポートが必要な「脾」という臓器の働きをうまくケアーしてきた薬膳ならではの「味」というものがあるんだよ〜っていうお話しをしました。何の「味」か想像つきますか〜?脾=胃腸機能を助けてくれる「味」があるんですね・・・・ズバリ!「酸味」+「甘味」を合わせた「酸甘」の味です!この時期、湿気でジワジワと出てくる汗の方もいれば、もうドバドバ汗がやたらに出てきて止まらない!というタイプの方も多くいると思うのですが、(あっ、この頃女性は汗をかけない方も多いのが現状〜それはそれで新陳代謝が良くないので改善しないとですよ〜)中国医学では、「汗」は体をみずみずしく保つ体液(水分)の一つと考えます。そして、その汗をかき過ぎるとこの体液も消耗してしまうのですが、汗とともに体の「気」という「エネルギー」までも消耗させてしまう・・・体液をエネルギーを消耗することで、やる気が出ない、疲れやすい、そして、「熱中症」を誘発する原因にもなってしまうんですね〜そんな時こそ!「酸甘」の味でケアができちゃうのが薬膳の良いところ〜酸味には、収れん作用という「引き締める」効果があります。体表の部分が引き締められることで、必要以上に汗を出さないようにしてくれます!なので、汗の止まらない方はその場で酸味のものを取り入れたりすると良いですね・・・マイ梅干しとか?笑また、甘味のものには、「気」という「エネルギー」を補い、「血」という「栄養素」を補う働きがあります。そして、甘味は、潤いを与えたり、疲れを回復する効果もあるんですよ〜また、この二つの酸甘を合わせることで体の陰液(体液)が湧いてくるとも言われています。「たかが甘酸っぱい味〜」「されど甘酸っぱい味〜〜〜」で酸甘の味には脾を助けてくれる立派な働きがあるのですね〜♫はちみつレモンとかよく飲みませんか、この時期?この時期のレシピ本見てもわかりますよね?お肉やお魚に甘酸っぱい味付けのレシピ多くありませんか〜?そんなお料理も実は既に「夏の台所薬膳料理」なんですよね!鶏肉の梅酢煮や梅味噌を使ってのお惣菜など・・・そしてこの時期は「梅仕事」をする方も多いと思うのですが・・・あ、ちなみに私は、酸甘の味付けでの「梅ジュース」と・・・「梅ジャム」と「梅干し」を作りましたよ〜今年はね・・・胃腸機能が弱い民族代表選手の日本人には、この梅干しが本当に昔からのスーパーお助け食材なんですね〜胃腸の働きを高めて、体に潤いを与えてくれる・・・整腸作用や殺菌作用もありますよね・・・「梅肉エキス」はまさに食べる万能薬!そして、梅特有の酸味、クエン酸は疲労回復や神経回復の効能もあるんですよ〜昔ながらの梅干し(梅・塩・赤紫蘇)が段々少なくなってきていますが、是非、シンプルな梅干しをこの夏はご家庭に取り入れて活用してくださいね!梅時期は今年はもう終わってしまいましたが・・・来年作られる方・・・甘味は、精製されているお砂糖ではなく蜂蜜やきび糖がオススメですよ!そして、梅雨時期がただの湿の邪気だけなら良いのですが・・・毎日、暑いですよね・・・そう! 暑さの邪気=「暑邪(しょじゃ)」からも体をケアーしてあげないといけないのです・・・暑さに弱い臓器は「心」です。なので、同時に「心」のケアーもしてあげましょう♫体に熱を持ち、湿を溜め込んでいる時は、自然と「苦いもの」が食べたくなったりします・・・なので、緑茶・セロリ・ニガウリなどの苦味のあるものもとって、のぼせやイライラや余分な熱を冷ますと良いですよ。もちろん、瓜類・ナス科の夏野菜も体の熱を鎮めてくれますね・・・そして、わかりやすいのは赤い食材・・・トマト・パプリカ・人参・小豆・クコ・スイカなどもオススメです!心臓の血流を良くしてくれる働きがあると言われています。汗をかき過ぎるから、熱中症にならないためにも水分を〜で、やたらに水分の摂りすぎでお腹チャポチャポ状態?それでは、その水分は余計な水=水毒になってしまう〜体に余計な水分が溜まってしまうことになりますよね。ペットボトルの持ち歩きも大切ですが・・・こんな時は、お塩をかけたミニトマトやキューリにお味噌をつけて・・・そして、スイカをカットして持ち歩くのも良いですよ〜お子さんや年配の方にも凄く喜ばれます!水分を摂りながら、内蔵に潤いを届け、お腹に余分な水分もたまらず・・・そして、お口も潤う、肌も潤う〜・・・食べるおクスリ・・・笑。凄くないですか、夏のお野菜や果物!これから益々スイカが美味しくなっていく時期〜でもでも、ほどほどにですね・・・食べすぎはどんな良いものでも良くありません!(笑)薬膳のベースは中国医学であり、中国医学=「バランス医学」の「中庸」です。私たちの体の陰陽のバランスがゼロに等しいほど心身の健康維持ができて元気でいられます〜♫なので、今年の夏は、是非・・・酸甘の味と苦味の食材をとって去年とは違った夏バテ対策にトライしてみてくださいね!今、ケアーすることで必ず次の季節にやってくるご自身の心身の在り方・体調が変わってきますよ〜〜〜暑くて冷房ガンガンで冷房病になってしまうのも「夏」・・・実は知らないところでかなり冷えています・・・外は暑くても、内臓が冷えて機能が落ちている女性が本当に多いと言われていますよね。そんな方達のための7月の女子力アップセミナーは・・・「夏の冷房対策〜薬膳で体の中から温めよう〜」がテーマとなっています。日時: 7月21日(金)@10:30 - 12:45場所: 中目黒 ビオキッチン参加費: 2500円(薬膳ランチ付き)ぜひ、ご都合がよろしければご参加下さい♫さぁ、今から「蜂蜜レモン」ドリンクを作って出かけよう〜っと。(酸甘の味です!)では、また皆さんにお目にかかれるのを楽しみしております♫